新鋭ブランド「NIBUR/ニブール」とは?【後編】

新鋭ブランド「NIBUR/ニブール」とは?【後編】

By 齊藤 大輔 投稿日: / 最終更新日:

先日ご紹介致しました新鋭ブランド「NIBUR/ニブール」。(ご紹介記事【前編】はこちらです。)

そのブランド名の由来をお話致します。

聞き慣れない響きで頭に残るその名前には、同ブランドの軸となる考え方が反映されております。

そのお話をするにあたり、唐突ではありますが「ルビンの壺」というものをご存知でしょうか?

心理学者のエドガー・ルビンが考案した図形…と言われてもよくわかりませんよね。笑

その名こそ知らずとも、下の絵をご覧頂くとピンと来る方が多いのでは無いでしょうか。

黒い部分に注目すると壺に見え、白い部分に注目すると向き合っている人の顔に見えるという、多義図形の代表格ですね。

しばらく見ていると、壺だったはずのものが人の顔に見えて、その後なかなか壺に戻れなくなったりするのです。

こちらの図形で面白いのは、二通りの見方があるのですが、その瞬間瞬間では、そのどちらか一方しか見えないという所です。

壺と人の両方を同時に認識することは決して出来ないのです。

二次元の話から抜け出して、現実世界においては、様々なプロダクトが溢れています。

洋服、靴、財布、携帯電話、自動車…。

それらのプロダクトの価値には、「機能的価値」と「情緒的価値」という二つの側面があります。

機能的価値とは物理的なスペック、情緒的価値とは精神的に満たしてくれる感覚的な要素のことを言います。

例えば、
・機能的価値…暖かい、軽い、大容量、頑丈
・情緒的価値…かっこいい、かわいい、スマート、魅力的、愛着
等です。

どちらもプロダクトの価値としてとても大切な要素であり、譲れない部分。機能と情緒のどちらかだけでは無く、同時に二つを合わせ持つプロダクトを作っていきたい。

ニブールのデザイナーはそう考え、どちらか一方だけしか満たせないルビンを否定するという意味で、ルビン(RUBIN)の逆読みである「NIBUR」と名付けました。

機能的に優れているだけでは無く、心を豊かにするNIBURの作品を、どうぞご体感下さいませ。

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