"ENVY"-長財布-(YELLOW)【ユニセックス】

全ての行程を手作業で行う、職人の技巧を詰め込んだ作品

NIBURでは、革の切り出しから始まり、革裏の処理、縫製、コバ磨きに至るまで、全て職人が手作業で行っております。機械による大量生産とは真逆で、一つ一つの行程に、本当にたっぷりと時間を掛けて製作されております。
特に、「サドルステッチ」や「切り目本磨き」の仕上がりの美しさはこちらのブランドの特徴です。
薄く、見た目だけを重視した表面的なものでは無く、耐久性にも優れた本格的な作品です。

※サドルステッチ……1本の糸の両端にそれぞれ付けた2本の針を使用し、交互に縫い進める伝統的な手法。全て手作業で無ければ実現せず、ミシン縫いと比較して圧倒的に時間が掛かる為、超一流ブランド以外ではほとんど目にすることの無い貴重な製法です。2本の針で交互に縫い進める為、仮に糸が擦り切れてしまっても連鎖的にほどけて来ない、極めて耐久性に優れているのが特徴です。

※切り目本磨き……革の裁断面(コバ)を入念に磨き、美しく見せ、そして耐久性をも上げる手法。コバの処理の善し悪しが革製品の品質を表し、職人の技術に依存する、極めて大切な行程です。本作品では、こちらの行程も全て手作業で行い、そのままでも十分美しい製品となるレベルまで丹念に磨き上げた後で、更に、薄く顔料を乗せるという二重の行程により仕上げられております。

「極めて薄く、たっぷりと入る」画期的な形状

カード入れは、枚数の数だけ革を段上に積み重ねる一般的な構造ではなく、 段違いに切り込みを入れることで、一枚の革で縦に11 枚入れられる「イレブンスリット」仕様。一般的な構造のものと比較して、明らかに薄く仕上がる画期的な構造です。1つのスリットには2枚カードを入れることも可能ですので、実際には計22枚が入る大容量です。
また、小銭入れにはファスナーやボタンを使用せず、一度開封しても再びフタができる日本の菓子箱からヒントを得た「スナックポケット」を採用。金具による厚みを削り、そして金具の故障も無い構造です。こちらは、可塑性と呼ばれるベジタブルタンニンレザーが持つ形状を記憶する性質を利用して実現したデザインです。
これら二つの、他の財布とは明らかに異なる特殊構造により、「薄いのに大容量」という、これまでの長きにわたるトレードオフを解消することに成功致しました。

ユニセックスで使用出来る、ミニマルなデザイン

無駄な装飾は省き、ブランドロゴさえも内側に極小で入れる程のミニマルなデザインは、老若男女を問わず誰でも使用可能なユニセックスな仕上がりです。
誰もが見慣れた「封筒」をモチーフとしたデザインにすることで、少し見た目のアクセントはありながらも万人に受け入れられる、程良いさじ加減です。

時間を掛けてオイルをたっぷりと含ませた、上質な革

イタリアの名門タンナーである「バダラッシー・カルロ社」で鞣された「ミネルバ・リスシオ」を使用しております。
ミネルバ・リスシオは、牛脚油をたっぷりと時間を掛けて浸透させ、全行程が手作業で行われる「バケッタ製法」によって仕上げられます。バケッタ製法は、1000年以上も前からイタリアのトスカーナ地方に伝わる伝統的な製法ですが、手間と時間が非常に掛かる、現在では希少なものとなっています。
油分がたっぷりと含まれるミネルバ・リスシオは、非常に滑らかな肌触りです。使用を重ねると美しい光沢が現れる、劇的な変化が特徴です。革本来の風合いを殺さない様、極力薄化粧に仕上げておりますので、傷やトラ等の「革らしさ」を存分にお愉しみ頂けます。