
【Salty別注】"経年変化を愛でる為"の財布。

全ての行程を職人が手作業で行なうレザーブランド、"NIBUR/ニブール"。
サドルステッチによる堅牢な手縫いや、コバの切り目本磨きによる美しい仕上げ等、高い技術を駆使してたっぷりと時間を掛けて製作される、贅沢な仕様が特徴です。
そのNIBURの中で一番人気であるモデル"ENVY"に、当店で別注を掛けて特別に製作して頂きました。
それがこちら。

…いや、普通のENVYと一緒やん!
というツッコミが聞こえてきそうなこちらの別注ENVY。笑
他の角度を見ても、

中を開いて見ても、


やっぱり一緒やん!笑
どこからどう見ても通常のENVYと変わりない…。
と思わせて、実はSaltyらしいデザインを入れております。

実は、パーツによって異なる種類のレザーを使用しているのです。
同じ色で統一しながらもレザーの種類を変えることで、その質感の相違、そして使い込む程に経年変化の仕方がそれぞれ離れて行く様をお愉しみ頂くことを目的としたデザインです。
レザーの質感の相違の分かりやすいカラーで見てみましょう。

一番外側のメイン部分には通常のENVYと同じミネルバ・リスシオを使用しておりますが、コインケース部分は、プエブロレザー。
こちらのプエブロは、元々はミネルバ・リスシオと同様の製法で作られるのですが、仕上げ段階でヤスリで細かく毛羽立たせた、存在感のある質感が特徴です。
この独特な表情は、フラップを閉じている時にも印象的です。



滑らかなミネルバ・リスリオとのコントラストをお愉しみ頂けます。

カードケース部分は、ブッテーロレザー。
ミネルバ・リスシオと同様にイタリアのレザーですが、比較するとブッテーロの方が光沢があり、高級感のある見た目です。
また、ブッテーロは、発色の良さも特徴です。


コインケース部分のプエブロと比較すると、鮮やかな発色がお分かり頂けると思います。

そしてマチ部分は、ミネルバ・ボックス。
ミネルバ・リスシオと同様の行程で作られ、仕上げ段階で加工を施し、表面にシボを出しているのが特徴です。
天然革の組織にはムラがありますので、シボは完全に均一では無く、それぞれ異なる表情を持っております。
この特徴的なシボが、お会計時等のお財布を開いた際に、ちらりと覗きます。
これらの4種の異なるレザーは、それぞれ経年変化の仕方ももちろん異なりますので、使用を重ねる程に愉しみが増していきます。
パッと見で目立つデザインでは無いものの、その実非常に凝った、贅沢な仕様。
他人からどう見えるか?ということよりも、ご自身の中での革を愛でる気持ちに比重を置いた作品です。
革の質感自体をデザインとして愉しむ、新たなコンセプトの財布。
新調した瞬間よりも、使い込む程に増してくる魅力を感じて頂ければ幸いです。