
モンスターと友達

本日2017年9月18日、Saltyがオープンしてから丸二年が経ちます。
「二年間」というと実際は長い期間なはずなのですが、本当にあっという間に感じられて、全く実感がありません…。
ブログを見返すと、一年前もほとんど同じことを書いていました。笑
それを考えると、この一年で果たして何か変わったのか?少しでも成長出来たのか?と思います。
Saltyがオープンしてから、目の前のことにひたすら一生懸命に取り組んで来ました。
お店が明日どうなるかもわからないですし、いつも不安で、「とにかくやらないと!」とがむしゃらに走っている内に二年が経っていた、という感覚です。
しかしこの「不安」というのが厄介な存在で、今まで出会ったことの無い未知のもので、漠然としてはいるものの、とにかく巨大な不安なのです。
私にはそれが恐ろしいモンスターに見えました。
どこまで大きいかもはっきりと確認出来ない程に巨大で、凶暴なモンスターが、いつも背後から追いかけて来る感覚。
少しでも足を止めたら喰われる。
だからそれから逃げる為に休まず走り続けました。
走っても走っても逃れられないその不安について、ある時先輩に相談しました。すると先輩は、
「不安と友達になるんだよ」
と一言。
…いやいやいや!何言ってんの!?あんなモンスターと友達になれませんて!
と心の中で反論し、またそれまで通り、全力で走り続けました。
そのまま時が過ぎ、今。
二年間走り続けてもなお、モンスターは変わらずぴったりと付いて来ています。
しかし、一旦足を止めて、くるりと振り返って、あらためてモンスターの方を見てみました。
その目をじーっと見てみると…
あんまり怖くない。
それを実際よりも恐ろしいものとして認識していただけなのか、二年間それと並走して来たことで恐怖の感覚に慣れてしまったのかは分かりませんが、二年前よりは確実に恐怖感が小さくなっています。
さらに時を重ねて行けば、全く恐ろしく感じない日が来るのだろうとも思いましたが、そうなった先を想像すると、きっと上手くいかないだろうとも思います。
モンスターが全く恐く無いのであれば、私はきっと必死に走らない。
走らなければ、恐く無いと思い込んでいたモンスターの餌食になる。
しかし、なりふり構わず夢中で走り過ぎると、その間に自分の足が泥で汚れていることに気付けなくなる。
そのバランスが取れる様な程良いスタンスが「不安と友達に」なることなのかと感じます。
3年目に入りましたSaltyを、何卒宜しくお願い致します。