表裏の区別がつかない、綺麗な縫製のリバーシブル仕様

こちらの作品は、後述の様に二種類の生地を組み合わせたリバーシブル仕様です。
袖口や裾など、生地端を全て袋縫いにすることで、ステッチが全く表に出ない、ミニマルなディテールにしております。
脇線や肩線などの縫製部分も同様に、全て袋縫いにしております。
非常に手間は掛かりますが、これによりステッチが表に出ず、どちらの面も全く同じ見た目となり、表裏の区別が無い完全なリバーシブル仕様が実現致しました。
襟のリブを無くし、襟ぐりはやや広めに設定。
胸ポケットもリブもステッチすらも無い、極めてシンプルなデザインは、シンプル過ぎるが故に目を惹くという、逆説的な現象を生み出しております。

また、二種類の異なる生地は洗うことで縮み方も異なり、一方の生地が他方の生地に引っ張られて、空気を孕んだ様なふんわりとした風合いに変化致します。

二つの異なる生地を使用

こちらの作品では、二種類の生地を使用しております。
白生地の面では、中国を代表する超長綿であるトルファンゴールドを使用しております。
トルファンコットンは、新疆ウイグル自治区で生産される、世界三大コットンとして名高いものであり、繊維長が長く、美しい光沢があります。
また、油脂分を多く含む為にカシミアの様なヌメリのある、非常に滑らかな肌触りが魅力です。
そのトルファンコットンの60番手という細く上質なものを2本引き揃えて編み上げることで、ただ柔らかいのでは無くハリのある、しっかりとした生地となりました。
美しい光沢としっかりとしたハリからは、高級感が伝わって来ます。

パープルの生地では、スーピマ綿を使用しております。
こちらも世界三大コットンとして有名で、もはや説明も要らない程かと思います。
先程のトルファンコットンと同じく超長綿に分類され、光沢、滑らかさに優れております。
こちらも先程の生地と同じ60番手のものを使用しておりますが、複数の糸を撚り合わせずに単糸として編み上げたことで得られた、柔らかな質感が特徴です。
どちらも綿100%ではありますが、全く異なる見た目、着心地で、その相違をお愉しみ頂けるデザインです。

二枚重ねの生地によるメリット

前述の様に二枚の生地を重ねて使用しているのですが、それにより、ハリが出るのが大きなメリットです。
繊維の細い超長綿は、通常はペラっと薄手のものになりますが、こちらの作品では単純に二枚分の生地の厚みとハリがあります。
その結果として、一枚でただロンTを着ている様なものでは無く、薄手のスウェット程度のしっかりとしたハリを感じる仕上がりです。
一枚で着用しても高級感があり、見映えのするのが特徴です。
また、透け感も無く、作品にタグも全く付けていない為、肌に直接着用して着心地の良さを最大限にお愉しみ頂けます。

全く異なるイメージのカラーの組み合わせ

カットソーで一番使い勝手が良く、汎用性が高いのは白無地。
メインにもインナーにも活用頻度が高いカラーですので、前述の様に高級感があり上品な生地を選びました。
もう一面はしっかりと主張するパープルで、全く異なるイメージでお使い頂けるのが魅力です。
ベーシックなカラーと、差し色に使える様なアクセントカラーの組み合わせは、鬼に金棒の様なもの。
と、そこまでは良いのですが、なぜ赤や青でも無く、パープルなのか?と思われる方も多いと思います。
バーガンディの様な色では無く、しっかりとした差し色となるパープルは、Saltyでも初めて登場するカラーです。
実はこちらの色の組み合わせは、私の好きなキャラクターである「フリー○」へのオマージュを込めたものです。
畳んで置いた状態は、まさに彼の風貌そのもの。
お家のクローゼットの中の戦闘力が跳ね上がります。

異なる印象の2サイズ

サイズピッチも大きく、パターン自体もガラリと変えた2サイズ展開にしております。
第一形態というサイズでは、身幅、肩幅を大きく設定し、着丈は長過ぎない形です。
第二形態というサイズでは、身幅、肩幅は極端に広くし、袖丈は指に掛かる程のビッグシルエットです。
172cm、53kgの細身体型で第一形態を着用して、身幅、肩幅にゆとりのあるサイズ感。
第二形態を着用すると身幅、肩幅はたっぷりとしたゆとりがあり、袖は指が隠れる程のビッグシルエットです。

M、Lの様なサイズ表記にとらわれず、自由にサイズを選んで頂ければ幸いです。