素材の特性を活かした生地

こちらの作品では、綿、和紙、ウールを用いて編み上げた生地を使用しております。
ウールの様なボリューム感が特徴のペルー原産のアスペロコットン、非常に軽量でドライタッチな和紙、ボリュームや保形性、キックバック性に優れた強撚ラムウールと、それぞれの素材の特性が活きる絶妙な混率です。
こちらは糸開発のスペシャリストであるO氏のお家芸であり、他ブランドとの明らかな差異を生んでいます。
そちらの糸で、日本国内の職人によりギチギチに度目を詰めて手編みで仕上げております。
型崩れの心配が無用な程の強いハリがありつつも軽量で、カサッとしたドライタッチが心地よい生地です。
冬はもちろんなのですが、しぶとい残暑が続く秋、あたたかな日差しが出てくる春にも着用可能であり、カウチンセーターとしては革新的な立ち位置です。

手編みならではの温かみと迫力のある質感

日本国内にて一枚一枚手編みで仕上げられたこちらのニット。がっしりとした堅牢な質感は、編み手が嫌がる程に目を詰めて編まれているゆえのものです。(目を詰めるということは当然その分編み上げるのに要する時間は長くなります。)
それにより、フロントを開けた際にも自重で垂れずしっかりと形状をキープし、立体的なフォルムを作り上げ、その迫力が着用時の高級感と見栄えを生みます。
一般的なニットのふわふわとした質感からは想像も出来ない特徴であり、こちらの作品を特別な見え方に昇華している部分です。
そこに手編みならではの編み地のゆらぎ、不均一さが見えて柔らかい印象も感じさせます。

永く着込んで育てる楽しみを与える手染め

こちらの作品では、編み上げた後に柿渋染めを施しております。
柿渋染めは1000年以上も前から行われている伝統的な染め手法です。
渋柿を絞った液を熟成、発酵させたものに漬け、絞って数日乾燥させる。
その際に日光や空気に触れることで赤茶色く発色し、生地を堅牢で水に強くするのが特徴です。
柿渋染めはほぼ全ての工程が手作業により行われ、日光の強さや気候にも左右される為に一つとして同じものはなく、それぞれ固有の表情を持っております。
製品となった後も日に当たると色が変化してゆくのは、柿渋染めならではの特徴です。
永く着用することで、まるで生き物の様に「変化を続ける」色合いをお愉しみくださいませ。

こちらの作品のSサイズのみ価格を抑えてリリースされております。