ハニカム×ケーブルプルオーバーニット

力強い編み柄を出し、パーツごとに異なる編み方を駆使

このニットでまず目を奪われるのが、立体感のある力強い編み柄。身頃には、手編みかと思う程に凹凸のはっきりとしたハニカム編みが全面に施されております。この立体感を出す為にハリ、コシのあるブリティッシュウールを使用。一般的なニットとの質感の差は遠目に見てもわかる程です。
袖にはケーブル編みを施した編み地を組み合わせ、袖口にも2種の編み地を採用してリブを形成しています。袖のベースとなるバスケット編み部分も、ブリティッシュウールならではのざっくり感があり、まるで斜子織りの様に見える大きい組織が印象的な編み地が完成しました。

用途に合わせ、産地の異なる2種のウールを使用

立体感のある編み地を作る為にハリ、コシのあるブリティッシュウールを使用してあるのですが、ブリティッシュウール特有の"ジャリッ"とした質感は好みが分かれる所です。その為、このニットでは、肌に当たる内側には、柔らかくふわっとしたタスマニア地方のウールを同時に編み立てております。タスマニア地方のウールは、世界最高品種の一つとして名高く、その中でも生後6ヶ月以内に刈り取られたラムウールを贅沢に使用したこのアイテムでは、特にソフトな肌触りを体感して頂けます。

熟練した職人の技術による縫製

こちらのニットには縫製した部分が5カ所ございます。ネック回り、首から肩、アームホール、脇から袖口、身頃両サイドの5つです。その5カ所のうち、4カ所に"リンキング縫製"を採用しております。リンキング縫製は通常のミシンでの縫製とは異なり、職人が編み目を見て確認し、その一つ一つに針を通してパーツをつなぐという、熟練した職人の技術が必要な縫製方法です。この縫製方法では、縫い合わせ部分のニットの編み目が殺されず、ニットの伸縮性が損なわれない為、非常に着心地の良いニットとなります。特に着脱の際にこの仕様であるかそうでないかの差が実感出来るのが、ネック回り、アームホール、脇周辺。こちらのアイテムにおいて、首から肩以外の縫製部分にリンキング縫製を採用しているのは、そういった理由からなのです。

■素材
ウール 100%

■生産国
日本